過払い金とは、返済すべき金利が過剰になった場合に生じる金額のことであり、返済請求ができる場合があります。
ここでは、過払い金の具体的な体験談をまじえながら過払い金のリスク・戻ってこないケース・注意点について解説します。
気を付けるべき過払い金のリスク
過払い金請求は、貸金業者と法的な争いが必要となることがあります。そのため、裁判所での訴訟を起こす場合は、裁判費用や弁護士費用などが発生し、時間と費用がかかる場合があります。また、過払い金請求を行うと、クレジットカードやローンの審査に影響が出る場合があります。
過払い金は戻ってこないこともある
過払い金請求は、自分でおこなうこともできますが、弁護士・司法書士といった専門家に依頼するのが一般的です。専門家に依頼するときはほぼすべての手続きを任せられますが、自分でおこなうときは過払い金が戻ってこない場合があります。
例えば、過払い金の請求先が倒産してしまったときがその具体例です。そのため、自分でおこなうよりもむしろ依頼する法律事務所を選ぶ際には、実績や信頼性を確認することが大切です。
過払い金請求の具体的な体験談
過払い金請求を行うことで、多くの人が大きな金額を取り戻しています。しかし、一方で、失敗するケースもあります。以下に、過払い金請求の体験談をいくつか紹介します。
- 「数年前に、カードローンの過払い金請求をしました。結果的には約50万円の返還を受けましたが、手続きには2年かかりました。それでも、がんばって請求した甲斐があったと思います。」(40代女性)
- 「過払い金請求を依頼した弁護士事務所が倒産し、過払い金が戻ってこなかったことがあります。その後、別の事務所に相談して、やっと請求できたのですが、最初から信頼できる事務所を選ぶべきだったと反省しました。」(50代男性)
過払い金請求でおさえるべき注意点
過払い金返還請求を行うにあたり、以下の注意点を押さえておく必要があります。
1. 自分で手続きはしない
過払い金返還請求は、金融機関とのトラブルを避けるためにも、債務整理などの専門家に依頼することをおすすめします。自分で手続きを行った場合、書類の不備や手続きのミスが発生する可能性があります。その場合、請求が却下されることもあります。また、金融機関との交渉に時間がかかる場合があるため、専門家に依頼して、スムーズに解決することが望ましいです。
2. 専門家の選び方に注意する
過払い金返還請求を行う場合、信頼できる専門家を選ぶことが重要です。一方で、中には悪質な専門家も存在するため、選び方には注意が必要です。具体的には、以下のような点に注目することが重要です。
- 専門家の資格や実績について調べる
- 評判や口コミを確認する
- 料金体系について説明を求める
3. 過払い金返還請求の期限に注意する
過払い金返還請求には期限があります。基本的には、最後の取引日から10年以内に請求する必要があります。ただし、消費者契約法や民法の規定によって、一定の期間は過払い金を請求できる場合もあります。過払い金がある可能性がある場合は、早めに専門家に相談し、期限内に請求するようにしましょう。
過払い金請求のまとめ
過払い金返還請求は、自分で手続きを行うことが難しいため、専門家に依頼することが望ましいです。過払い金がある場合は、信頼できる専門家を選び、期限内に請求するようにしましょう。過払い金請求に関する注意点として、以下のような点があります。
過払い金請求にはリスクやデメリットがある一方で、返金額によっては大きなメリットを得られる場合があります。過払い金請求を考える場合には、専門家のアドバイスや情報収集を行い、慎重に判断することが重要です。